この記事には<PR>を含みます
こんにちは!
最近、友達との会話で「そういえば、レジ袋っていつから有料になったんだっけ?」なんて話題になったりしませんか?
2020年7月1日から始まったレジ袋の有料化。
私たちの生活にもすっかり定着して、マイバッグを持参するのが当たり前になりましたよね。
あれから5年が経とうとしている2025年、その当たり前に大きな一石を投じるニュースが飛び込んできました。
そう、あの日本マクドナルドが、一部店舗で先行していたレジ袋の有料化をやめて、全国的に「無料化」に踏み切るというんです!
「え、なんで今さら無料に?」「環境に良くないんじゃないの?」
いろんな声が聞こえてきそうですよね。
実はこのマクドナルドの決断、単なる一企業の判断というだけじゃなくて、レジ袋有料化から5年経った今の、私たちの「リアルな本音」を映し出す、すごく象徴的な出来事なんです。
この記事では、
- なぜマクドナルドは「無料化」を選んだのか?
- 有料化に対して、私たちは今、正直どう思ってるの?(最新データで解説!)
- お店によって有料だったり無料だったり、何でこんなにバラバラなの?
- そもそも、5年間でレジ袋有料化って効果あったの?
こんな疑問を、最新のデータやリアルな声をもとに、友達に話すような感じで、じっくり解き明かしていきたいと思います。
ちょっと長くなりますが、きっと「なるほど、そういうことだったのか!」と思っていただけるはず。ぜひ最後までお付き合いください!
衝撃!マクドナルドがレジ袋を無料化へ。その裏側にある決断

まずは、今回の主役であるマクドナルドの動きから見ていきましょう。
マクドナルドは、長崎県の一部店舗で1枚5円の有料化実験を行っていました。
でも、最終的に出した結論は「有料化は終了し、全国で無料提供する」というもの。
「え、環境への取り組みを後退させるの?」って思いますよね。
でも、話はそんなに単純じゃないんです。
マクドナルドが新しく提供するレジ袋は、再生可能な植物由来の「バイオマスプラスチック」を95%も配合した、超・環境配慮型の袋なんです。
変更前 | 変更後 |
バイオマス配合率50% | バイオマス配合率95% |
(実験店舗で)1枚5円で有料 | 全国で無料 |
ここで一つ、大きな疑問が湧いてきます。
「普通に考えたら、環境に良い素材を使えば使うほど、コストって上がりますよね?それなのに、なぜ無料で提供できるの?」
その通りなんです。
実は、バイオマスプラスチックの配合率を上げるほど、レジ袋1枚あたりの単価は高くなります。
それでも無料化に踏み切った理由について、マクドナルドの判断の裏にはこんな想いがありました。
顧客の負担の低減と利便性の向上をないがしろにはできない。
つまり、会社の利益を削ってでも、物価高に苦しむお客さんの負担を軽くし、利便性を高めることを選んだ、ということです。
環境への貢献は、袋の素材そのものをグレードアップさせることで果たしていく、という新しいアプローチですね。
このニュース、SNSでものすごく話題になりました。
「神対応!」「マックさん、ありがとう!」といった声が溢れかえったんです。
この反応こそが、次のテーマである「私たちのリアルな本音」につながっていきます。
【消費者調査データ】実は…4割が有料化に「ノー」。そのリアルな本音とは
マクドナルドの決断に、なぜ私たちはこんなにも「よくやった!」と感じたのでしょうか。
その答えを解き明かす、非常に興味深いデータがあります。
日本経済新聞社が約1000人に行った最新のアンケート調査、その結果を見てみましょう。
まず、核心的な質問から。
「レジ袋の有料化は、今後も続けるべきだと思いますか?」
この問いに対して、なんと4割もの人が「続けるべきではない(ノー)」と回答したんです。
驚きですよね。
すっかり定着したと思っていた制度ですが、実はかなりの人が心の中では納得していなかった、ということが分かります。
じゃあ、なんでこんなに「ノー」の声が大きくなっているんでしょうか?
調査から見えてきた、私たちのリアルな本音は大きく2つあります。
シビアな本音①:「ぶっちゃけ、効果を実感できない…」
「レジ袋の有料化は、プラスチックごみの削減につながっていると思いますか?」
この質問には、さらに驚きの結果が。
半分以上の人が「思わない」と回答したんです。
「え、マイバッグ持つようになったし、絶対ごみ減ってるでしょ?」と思いますよね。
でも、私たちの生活実感としては、こんな声が聞こえてきます。
- 「スーパーに行けば、野菜もお肉もプラスチックのトレイや袋で過剰包装されてるじゃん…」
- 「レジ袋はもらわなくなったけど、結局、家で使うゴミ袋を100円ショップで買ってたら意味なくない?」
- 「レジ袋って、プラごみ全体のたった2%なんでしょ?もっと他にやることあるんじゃないの?」
そうなんです。
私たちはレジ袋を断る努力をしているのに、周りを見渡せばプラスチックだらけ。
その矛盾に、「自分の小さな努力って、本当に意味があるのかな?」という、むなしさや疑問を感じてしまっているんですね。
シビアな本音②:「正直、物価高でそれどころじゃない…」
そして、もう一つの大きな理由が、私たちの「お財布事情」です。
ご存じの通り、ここ数年はあらゆるものが値上がりする物価高の時代。
そんな中で行われたマクドナルドの無料化。
アンケートで「マクドナルドの今回の対応をどう思うか?」と聞いたところ、実に9割の人が「良いと思う」と絶賛しました。
その理由(自由回答)を見てみると、私たちの気持ちがすごくよく分かります。
- 「企業努力を感じる。応援したい」
- 「レジ袋はゴミ袋として使い回すので、本当にありがたい」
- 「物価高の今、無料化は素直に嬉しい」
- 「たかだか1円でも購買意欲が変わる。消費者目線がある」
特に「たかだか1円でも」「ゴミ袋として使い回す」という言葉に、今の私たちのリアルな感覚が詰まっていますよね。
毎日切り詰めて生活している中で、数円であっても余計な出費はしたくない。
どうせ家で使うゴミ袋が必要なら、お店で無料でもらえる方が助かる。
環境への配慮はもちろん大事。
でも、日々の生活の厳しさの前では、どうしてもお財布のひもを固く締めざるを得ない…。
この「効果への疑問」と「経済的な負担感」。
この2つが積み重なって、4割もの人が「有料化、もういいんじゃない?」と感じる大きな理由になっているんです。
企業の対応もバラバラ!「無料のお店」と「有料のお店」、何が違うの?
「最近、あそこのドラッグストアは無料だったな」とか、「コンビニは変わらず有料だな」とか、お店によって対応が違うことに気づきませんか?
これも、今のレジ袋事情の面白いところ。
消費者の気持ちを敏感に読み取って、企業の対応が大きく「無料派」と「有料派」に分かれているんです。
一体、それぞれの企業にどんな考えがあるんでしょうか?
ちょっと表で整理してみましょう。
無料派の企業 | 有料派の企業 | |
代表例 | 日本マクドナルド セイコーマート(北海道のコンビニ) クスリのアオキ(一部レジ) 一部のコンビニ加盟店 | 大手コンビニ3社(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン) 多くのスーパーマーケット |
企業の考え | 「物価高の中、お客様の負担を減らしたい」 「環境配慮は素材の工夫で行う」 「無料にすることで集客したい」 | 「たとえ環境配慮素材でも、必要以上に使わせないことが大事」 「有料にすることで、マイバッグ持参を促す」 「国のルールに則っている」 |
面白いですよね。
同じ「お客様のため」「環境のため」を思っていても、アプローチが全く逆なんです。
特に注目したいのが、北海道を地盤とするコンビニ「セイコーマート」。
セコマは、有料化が始まった当初から、バイオマス素材を30%配合した袋をずっと無料で提供し続けています。
その理由は、コロナ禍で景気が冷え込む中、「お客様の負担を増やすべきではない」という考えがあったからだそう。
こういう姿勢が、道民から絶大な支持を得ている理由の一つなんでしょうね。
一方で、大手コンビニ3社は、同じバイオマス素材30%配合の袋でも「有料」を続けています。
彼らの主張は「無料にすると、必要ない人まで袋をもらってしまう。有料にすること自体が、使い捨てを減らす意識につながる」というもの。これも一理あります。
じゃあ、なんでこんなに企業の対応がバラバラになっちゃったんでしょうか?
実は、国のルールにその原因があるんです。
2020年に始まった有料化のルールでは、
- バイオマス素材の配合率が25%以上の袋
- 繰り返し使える厚手の袋
- 海で分解されるプラスチック100%の袋
これらは、「有料化の対象外とする(=無料にしても良い)」と定められました。
国としては「環境に良い袋を普及させたい」という想いがあったんですが、これが結果的に「有料にするか無料にするかは、企業の判断次第」という状況を生み出してしまったんです。
その結果、私たち消費者は「あのお店は環境に配慮してるな」と考えるより先に、「あっちの店は無料だから、あっちで買おうかな」と、価格で店を選んでしまうという現象が起きているわけです。
アンケートでも、「レジ袋が無料かどうかを意識して店を選ぶ」と答えた人が3割もいました。これは、お店側からすれば無視できない数字ですよね。

【原点の再検証】結局、レジ袋有料化の5年間って何だったの?
さて、ここまで最新の状況を見てきましたが、一度ここで冷静に、この5年間を振り返ってみたいと思います。
そもそも、レジ袋有料化って、何のために始まったんでしたっけ?
国の公式な目的は、こうでした。
「国民生活に身近なレジ袋の有料化をきっかけとして、使い捨てのプラスチックに頼った国民のライフスタイルを変革する」
ポイントは、「レジ袋をなくすこと」自体がゴールじゃなかった、という点です。
レジ袋は、あくまで意識を変えるための「きっかけ」や「象徴」だったんですね。
では、その「きっかけ」として、成果はあったのでしょうか?
確かな成果:私たちの意識は、確実に変わった
これは、自信を持って「イエス」と言えるでしょう。
- スーパーマーケットの調査では、レジ袋の平均辞退率は77%台で安定しています。
- 内閣府が2022年に行った世論調査では、マイバッグやマイボトルを持参する、スプーンやストローを断る、といった具体的な行動を起こしている人が約8割にものぼりました。
どうでしょう?
有料化が始まる前、こんなに多くの人がマイバッグを毎日持ち歩くなんて、想像できましたか?
「あ、今日マイバッグ忘れた!最悪…」
なんて思うこと自体が、私たちのライフスタイルが確実に変わった証拠です。
そういう意味で、意識改革の「きっかけ」としては、レジ袋有料化は大成功だったと言えるんです。
見過ごされた課題:いつの間にか「目的」がすり替わっていた
一方で、大きな課題も浮かび上がってきました。
それは、いつの間にか、本来の目的が「すり替わって」しまったことです。
本来の目的:「使い捨て生活やめようぜ!」という意識改革
すり替わった後の関心:「この袋、3円?5円?」「あっちの店なら無料なのに!」
なぜ、こんなことになってしまったのか。
先ほども触れたように、国のルールが「企業の判断次第」という抜け道を作ってしまったことが大きいでしょう。
その結果、私たちは環境問題を考える前に、目の前の数円を気にするようになってしまいました。
企業の側も、環境理念を語るより、「無料です!」と言った方がお客さんが喜ぶ、という現実に直面しています。
意識改革の「きっかけ」としては大成功だったけれど、その先の「本質的なプラスチックごみ問題の解決」というステップに、うまく進めていない。
これが、レジ袋有料化から5年経った今の、正直な現在地なのかもしれません。
結論:有料化の先へ。私たちが本当に議論すべきこと
さて、長々とお話ししてきましたが、最後にまとめに入りたいと思います。
マクドナルドの無料化というニュースから始まった今回の話。
見えてきたのは、レジ袋有料化という制度が、5年という節目で大きな岐路に立たされている、という現実でした。
- 始まった頃の成果:私たちの意識とライフスタイルを大きく変えた。
- 今の課題:物価高と効果への疑問から、国民の4割が「ノー」を突きつけ、企業の対応もバラバラに。本来の目的も見失われつつある。
経済評論家がよく言うように、「人は景気が悪くなると、環境より経済を重視する」傾向があります。
まさに今、私たちはその状況の真っただ中にいるのかもしれません。
このままでは、有料化への反対の声は、4割からさらに増えていく可能性だってあります。
では、私たちはこれから何を考え、議論していくべきなんでしょうか?
もう、「有料か、無料か」という単純な二択で語れる段階は終わったのかもしれません。
これからは、もっと本質的な議論が必要です。
① 私たちの納得感と、環境政策をどう両立させる?
「やれと言われたからやる」ではなく、私たちが「これなら意味がある」と効果を実感できて、かつ負担が大きすぎない、新しいプラスチック削減の方法を考える必要があるのかもしれません。
② 企業の「良いこと」が、きちんと評価される仕組みとは?
マクドナルドのように、コストをかけてでも環境性能の高い素材を使う企業が、きちんと消費者から選ばれ、応援される。そんな健全な市場を作っていくには、どうすればいいのでしょうか。
③ 「レジ袋の次」のステップにどう進む?
私たちの意識が変わった今、レジ袋という「象徴」の次に、プラごみ問題全体(過剰包装、食品ロス、リサイクルなど)の解決に、どう社会全体で取り組んでいくべきなのでしょうか。
レジ袋有料化は、私たちに「使い捨てって、当たり前じゃないんだ」と気づかせてくれました。
その功績は、決して消えるものではありません。
その「気づき」を無駄にせず、次のステップに進むために、一度立ち止まって、みんなで新しい道を探る。
マクドナルドの決断は、そんな大切なタイミングを、私たちに教えてくれているのかもしれませんね。
あなたはこのニュース、どう感じましたか?
ぜひ、周りの友人や家族とも話してみてください。その小さな会話が、社会を前に進める大きな力になるはずですから。

コメント