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デンマークの灯りの芸術品。LE KLINT(レ・クリント)「172」が長く愛される理由とは?

「なんだかお部屋の雰囲気がしっくりこないな…」

「もっと心地よく、おしゃれな空間で毎日を過ごしたいな…」

インテリア好きなら、誰もが一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。家具や小物を変えるのも一つの手ですが、実は空間の印象を劇的に、そして効果的に変えてくれるのが「照明」の力なんです。

今日ご紹介したいのは、単なる照明器具という言葉では収まらない、まさに「光のオブジェ」。

デンマークが世界に誇るブランド、LE KLINT(レ・クリント)のペンダントライト「モデル172」です。

(※ここに魅力的な写真を挿入してください)

この柔らかな曲線と、そこから生まれる温かい光。

見るだけで、心がほっと安らぐような感覚になりませんか?

この記事では、なぜこのLE KLINT 172が世界中で長く愛され続けているのか、その歴史からデザインの秘密、そして皆さんが気になるであろう「実際のところ、どうなの?」という疑問まで、じっくりと掘り下げていきたいと思います。

この記事を読み終える頃には、あなたもきっとLE KLINTの灯りがもたらす「ヒュッゲ(Hygge)」な暮らしの虜になっているはずです。


目次

LE KLINT(レ・クリント)とは?- 100年以上続くデンマーク王室御用達のあかり

「レ・クリント」という名前、北欧インテリアが好きな方なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。でも、その背景にある物語を知ると、きっとこの照明がもっと特別なものに見えてきますよ。

日本の折り紙が原点

驚かれるかもしれませんが、この洗練された北欧デザインのルーツのひとつは、なんと日本の「折り紙」にあるんです。

物語は20世紀初頭の1901年に遡ります。

デンマークの著名な建築家であったP.V.イェンセン・クリント氏が、日本の提灯をヒントに、一枚の紙を規則的に折り上げてランプシェードを作りました。これがLE KLINTのすべての始まりです。

彼は建築家として、光と影が空間に与える影響を深く理解していました。

彼が求めたのは、ただ明るく照らすだけの光ではなく、空間を心地よく満たす「良質な光」。その探求の末に、手仕事で折られたシェードが生み出す、柔らかく、目に優しい光にたどり着いたのです。

家族や友人のために作っていたこのシェードは、彼の息子であるターエ・クリントによって1943年に会社として設立され、本格的にLE KLINTの歴史がスタートしました。

職人による手仕事の価値

LE KLINTのシェードが「光の芸術品」とまで呼ばれる最大の理由は、創業から1世紀以上経った今でも、そのほとんどがデンマーク・オーデンセにある自社工場で、熟練の職人たちの手によって作られているからです。

一枚のプラスチックシートに、図面に従って無数のプリーツ(折り)を手でつけていく。

言葉にすると簡単そうに聞こえるかもしれませんが、この技術を習得するには、なんと3年以上かかると言われています。中には10年以上の経験を持つベテランの職人、「マスタークラフツマン」もいるほど。

機械による大量生産では決して表現できない、絶妙なカーブと張力。

人の手だからこそ生み出せる、温かみと生命感。

このシェードに触れると、プラスチックという無機質な素材のはずなのに、どこか有機的で柔らかな感触がするのは、きっと作り手の想いや技術が宿っているからなのでしょうね。

「値段が高いのには、理由があるんだな」と納得できる、まさに「一生もの」の価値がここにはあります。

デンマーク王室御用達の品質

LE KLINTがどれほど信頼され、愛されているかの証として、「デンマーク王室御用達」の称号が挙げられます。

これは、デンマーク王室に商品を納めている企業の中から、厳しい審査を経て選ばれたごく一部のブランドだけに与えられる、非常に名誉ある称号です。品質、デザイン、そして企業の姿勢、そのすべてが一流であることの証明と言えます。

一家に一台はあると言われるほどデンマークの国民に愛され、そして王室にも認められた灯り。それがLE KLINTなのです。

ペンダントライト「モデル172」の魅力のすべて

数あるLE KLINTの名作の中でも、ひときわ有名で、世界中で愛されているのが、この「モデル172」です。1971年の発表以来、一度も生産が途切れることのない、まさにロングセラー中のロングセラー。

その魅力は一体どこにあるのでしょうか。

デザイナー、ポール・クリスチャンセンが生んだ革新的なフォルム

この美しいフォルムを生み出したのは、デザイナーのポール・クリスチャンセン氏です。

彼が登場するまで、LE KLINTのシェードは創業者のデザインに見られるような「直線的」なプリーツが基本でした。それももちろん美しいのですが、クリスチャンセン氏はそこに全く新しい概念を持ち込みます。

それが、数学的な「サインカーブ」をデザインに取り入れることでした。

「サインカーブって、なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、大丈夫です。

簡単に言うと、波が揺れるような、滑らかな「曲線」のこと。彼はこの曲線をプリーツに応用することで、それまでの直線的なデザインとは全く異なる、彫刻のような有機的でダイナミックなフォルムを生み出すことに成功したのです。

この「モデル172」は、その革新的な試みが初めて製品化された、記念すべきモデル。

LE KLINTの歴史における、ひとつの転換点とも言える重要な作品なんですね。

光と影が織りなす、やわらかな空間

「モデル172」の最大の魅力は、やはり「光の質」にあります。

シェードの役割は、電球の眩しい光を直接見せないようにすることですが、LE KLINTのシェードはそれだけではありません。

  • 目に優しい、拡散光複雑に折られたプリーツが、電球の光を幾重にも反射・拡散させ、空間全体に均一で柔らかい光を届けます。まるで光そのものが発光しているかのような、優しい明るさです。ダイニングテーブルの上に吊るせば、料理を美味しく見せ、集う人々の表情を穏やかに照らしてくれます。
  • 美しい陰影光がシェードを透過することで、壁や天井に美しい陰影が生まれます。この光と影のコントラストが、空間に奥行きと表情を与え、単調だった部屋を雰囲気のある場所へと変えてくれるのです。夜、この照明だけで過ごす時間は、一日の疲れを癒す特別なひとときになりますよ。

お部屋を彩る光のオブジェ

照明は、夜に灯りをつけている時だけのものではありませんよね。

日中の、灯りが消えている時間の姿もとても大切です。

その点、「モデル172」は消灯時もその美しさを失いません。

滑らかな曲線で構成されたフォルムは、それ自体が完成されたひとつの「オブジェ」。窓から入る自然光を受けて、その陰影が静かに変化する様子もまた美しいものです。

ダイニングの中心に、リビングのソファのそばに、あるいは寝室を安らぎの空間にするために。

どんな場所に吊るしても、その空間の主役になれるほどの存在感と美しさを兼ね備えています。

「172 M」製品仕様と選び方のポイント

さて、デザインの魅力は分かったけれど、実際に自分の家に迎えるとなると、具体的なサイズや仕様が気になりますよね。

ここでは、一番人気のMサイズのスペックと、購入前に知っておきたいポイントをまとめてみました。

項目詳細
正式名称LE KLINT ペンダント 172 M
サイズ直径 約33cm × 高さ 約31cm
全長約176cm(シェード、コード、シーリングカップを含む)
コード長約1.5m
重量約0.5kg
材質難燃性PE樹脂、スチール
適合電球E26口金 LED電球(100W相当のものが1個付属)
取付方法引掛シーリング
生産国デンマーク

気になる疑問に答えます!

  • Q1. 取り付けは難しい?工事は必要?A. ご安心ください。日本の多くの住宅の天井に標準で備わっている「引掛シーリング」という接続パーツに対応しています。カチッとはめて、カバーを被せるだけなので、特別な工事は不要です。天井に下の写真のような部品がついていれば、すぐに取り付けが可能です。(※ここに引掛シーリング各種の画像を挿入してください)
  • Q2. 0.5kgって、どれくらいの重さ?A. 500mlのペットボトル1本分と全く同じ重さです。照明器具としては非常に軽い部類に入りますので、天井への負担を心配する必要はほとんどありません。この軽さも、取り付けやすさの秘密ですね。
  • Q3. コードの長さ、1.5mは長すぎない?A. ダイニングテーブルの上に吊るす場合、テーブル面から照明の下端までが60cm〜70cmくらいが、座った時に邪魔にならず、料理も綺麗に見える高さの目安と言われています。日本の一般的な天井高(2.4m前後)から考えると、1.5mのコードは少し長めに感じるかもしれません。でも大丈夫。余ったコードは、市販の「コードリール」や「コードアジャスター」を使えば、簡単にお好みの長さに調節できますよ。また、購入時に有料でコードをカットしてくれるサービスを行っているお店も多いので、相談してみるのも良いでしょう。

知っておきたい、LE KLINTのお手入れ方法

「こんなに美しいシェード、汚れたらどうしよう…」

「ホコリが溜まりやすそうだし、掃除が大変なんじゃない?」

高価な照明だからこそ、長く綺麗に使いたいと思うのは当然ですよね。

そして、このお手入れのしやすさこそ、LE KLINTが「一生もの」と言われる、もうひとつの大きな理由なんです。

普段のお手入れは、ホコリを払うだけ

普段は、ハンディモップや柔らかいブラシなどで、表面のホコリを優しく払うだけで十分です。プリーツの隙間が気になる場合は、カメラのレンズなどに使うブロワーでシュッと風を送ってあげるのも効果的です。

なんと「水洗い」ができるんです!

そして、LE KLINTのすごいところが、このシェード、なんと水洗いできるんです。

紙製ではなく、特殊なプラスチックシートで作られているからこその大きなメリットですね。長年使って、どうしても汚れが気になってきた…という時には、以下の方法でお手入れが可能です。

  1. シェードを本体からそっと取り外します。
  2. お風呂場などで、ぬるま湯のシャワーを優しくかけ流します。
  3. 薄めた中性洗剤(食器用洗剤でOK)をつけた柔らかいスポンジで、撫でるように洗います。ゴシゴシ擦るのはNGです!
  4. 洗剤が残らないように、しっかりとシャワーで洗い流します。
  5. タオルで水気を軽く拭き取ったら、風通しの良い場所で陰干しします。

これだけで、まるで新品のような輝きが戻ります。

適切にお手入れすれば、文字通り何十年と使い続けることができる。これこそ、サスティナブルな考えが根付くデンマークの製品らしい魅力だと思いませんか?

コーディネート例とサイズ比較

最後に、実際にどんなお部屋に合うのか、そしてサイズで迷った時のためのヒントをご紹介します。

こんなお部屋におすすめです

「モデル172」の魅力は、その懐の深さ。様々なインテリアスタイルに、すっと溶け込んでくれます。

  • 北欧・ナチュラルスタイルこれはもう、言わずもがなですね。木の家具やファブリックとの相性は抜群。空間に温かみと洗練された雰囲気をもたらしてくれます。
  • モダン・シンプルスタイル直線的で無機質になりがちなモダンスタイルに、この照明の有機的な曲線が加わることで、空間にリズムと柔らかさが生まれます。
  • 和室・和モダンスタイルルーツに折り紙を持つだけあって、実は和の空間とも非常に相性が良いんです。障子を通した光のような、穏やかで落ち着きのある雰囲気を演出してくれます。

サイズで迷ったら

「172」には、今回メインでご紹介したMサイズの他に、一回り小さいSサイズ、大きいBサイズ(Aサイズと呼ぶことも)の展開があります。

  • 172 S(直径 約29cm)4.5畳〜6畳ほどの子供部屋や書斎、玄関ホールなど、少しコンパクトな空間におすすめ。Mサイズと並べて、多灯吊りにするのも素敵です。
  • 172 M(直径 約33cm)6畳〜10畳ほどのリビングやダイニングに最適。日本の住宅事情に最もフィットしやすい、万能なサイズ感です。迷ったらまずこのサイズを検討するのが良いでしょう。
  • 172 B(直径 約44cm)吹き抜けのあるリビングや、天井が高い広々とした空間で、その真価を発揮します。圧倒的な存在感で、空間のシンボルになってくれます。

お部屋の広さだけでなく、「どんな存在感で照明を使いたいか」をイメージしながら選ぶのがポイントです。少し小さめを選べば空間に馴染み、少し大きめを選べばインテリアの主役になってくれますよ。

まとめ:ヒュッゲな暮らしを、あなたの家にも

さて、ここまでLE KLINTのペンダントライト「モデル172」の魅力について、じっくりと語ってきました。

100年以上続くブランドの物語と、職人の確かな手仕事。

デザイナーの革新的なアイデアから生まれた、普遍的な美しいフォルム。

空間を優しく包み込む、温かく良質な光と影。

そして、お手入れをしながら、一生付き合っていける耐久性。

この照明が、なぜこれほどまでに長く、世界中で愛され続けているのか、その理由を感じていただけたのではないでしょうか。

LE KLINTの灯りは、ただ部屋を明るくするための「モノ」ではありません。

家族との食事の時間を、一日の終わりにリラックスする時間を、もっと豊かで、もっと心地よいものに変えてくれる、かけがえのない「暮らしのパートナー」です。

少しだけ勇気のいる価格かもしれませんが、それはきっと、これからの毎日を、そして何十年という未来の暮らしを、温かく照らし続けてくれる最高の投資になるはずです。

あなたの暮らしにも、デンマークが育んだ「ヒュッゲ」な灯りを取り入れてみませんか?


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